北側道路で、南側隣地は境界ぎりぎりまで建物が建っている日当たりのあまり良くない敷地条件で、建主様のご要望は、1階より日当たりのよい2階にゆっくりくつろげる広いリビングと、樹木を観賞しながらゆっくりくつろげる浴室でした。 仕事柄、日中ほとんど家にいないことから、1 階のキッチンダイニングは、日当たりに関しては割り切れるとのことで、2階の心地よさをテーマに設計を進めました。 結果、2階は、和室と子供室以外は全てリビングとし、広いスペースを取ることができました。 リビングの天井は、勾配天井として、ロフト部分まで含めた吹抜にすることで大空間と取ることができました。
玄関ホールも吹抜とし、上部にトップライトを設けることで、明るさと2階リビングとのつながりも感じられる空間になりました。
南側にデッキスペースを極力とるため、建物の形が玄関部分以外ほぼ正方形にせざるを得ませんでした。 結果、道路側から見た建物の間口と軒までの高さが、ほぼ同じ長さの正方形に近い形になりました。 そこで、建物全体の形をもっとシャープに見せるため、北側外壁面の中央にアクセントとして軒まで縦にメタリックブルーの外壁を配置しました。 これにより、全体のプロポーションを、シャープに見せることができました。
又、玄関ポーチ部分のみ、外壁、床共、御影石を張ることで、豪華さを演出できました。 南側のスペースは、普通の庭とせず、可能な限りウッドデッキを敷詰め、1階ダイニングと床の高さをフラットにして、ダイニングをより広く感じさせるスペースとしました。
リビングが大屋根の形をそのまま勾配天井にすることで、大空間の確保と、二ヶ所のトップライトにより、一年中明るく日当たりのいいリビングとなりました。
リビングの吹抜により、ロフト部分はほとんどがオープンなスペースとなり、内部のバルコニーのような空間となりました。
玄関ホールは、屋根までの吹抜にすることで、実際の広さ以上にゆったりとした雰囲気にすることができました。
完成した2階リビングの吹抜は、思った以上に広い空間となり、建主様も大変満足していただけました。
写真はありませんが、浴室もバスタブのすぐ上に間口いっぱいの地窓を設け、南側ウッドデッキの一角に設けた植栽ゾーンを眺めながら入浴することが可能となりました。
建物 DATA
建 物 用 途 | 専 用 住 宅 |
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建 物 概 要 | 地上2階建 + ロフト |
構 造 | 木造 在来工法 |
建蔽率、容積率 | 59.8 % / 117.8 % |
備 考 | 構造材 ヒノキ無垢材使用 |